topimage-cut.JPG

2011年09月01日

東中野上映レポート 3

トークゲスト 萩野亮さん
       河野まりえさん


荻野さん・河野さん6.jpg

8月31日(水)。8月の終わりの今日は、台風の接近で雨が降ったりやんだりの超むし暑い一日。こんな日の夜遅くに劇場に足を運んでくださるお客様には、心からお礼を言いたくなります。

今日のトークゲストは、映画批評家の萩野亮さんと、立教大学大学院で映像身体学を専攻している河野まりえさん。ふたりは大学院の博士後期課程の同級生で、また河野さんは『わたしたちの夏』に「不動産屋の若い女」役で出演しています。
映画の専門家のおふたりと福間監督とのトークは、色をめぐる話を皮切りに、カラコレ(色調整)や使用カメラCanon EOS 5Dの特徴などについて意見が出ました。光、色、音はこの映画にとってとても大事なポイントです。
「チラシ裏面のコマ写真が、この映画をよく物語っていると思います。あらゆるものが、異物感を伴ったままで混在しながらひとつのトーンにまとまっていくという……」と萩野さん。
この世界にあるものすべてを使う、というのが規制のない自主映画を作る上での僕の信念だと、監督は言います。すると、すかさず河野さん。「監督は、自分のまわりのものは貪欲に撮る。それは、映画少年の心、なんですよね。とにかく撮りたいっていう」。

そこから話題は、女優(女性)を撮りたい福間監督、に展開します。
「吉野さんも、小原さんも他の女性たちも、監督の身近にいる人たち。監督は、彼女たちの、これまでに見てきたいいところを撮りたい、さらに見たことのない顔を撮りたい。だから、OKのあとのオフのときも、ずっと撮っていたいんですよね」(笑)と河野さん。
萩野さんは、劇中で庄平と千景がそれぞれに朗読する詩「きみたちは美人だ」について、「このタイトルは、映画のどういうところにかかるのでしょうか」と質問。
河野さんは言います。「女は連帯していく、繋ぎとめあうんですね。おばあちゃんがサキを呼ぶ、千景がサキに電話するというように、みんなバラバラに生きているようでも、互いに女であるというものがあると思う」。
「『きみたちは美人だ』と『きみは美人だ』とは全然ちがいますよね」と、萩野さんは、この「たち」であることの意味を、「わたしの夏」ではなく『わたしたちの夏』であることにもっていきます。「それぞれのエピソードがモザイク状に複雑に並んでいて、『わたし』から『わたしたち』へと移動していく。それは政治性ではないけれど、やわらかな政治性とでもいうのかな、そういうものがあったのかと、発見させられます」。

話はどんどん映画の核心に迫っていき、観客も熱心に耳を傾けています。けれども、そろそろ時間です。「映画少年の心」を持った監督は、今日のトークをこう締めくくりました。
「この映画は、女性を本気で撮った作品。それをしっかり見てください!」。

荻野さん・河野さん8.jpg

昨日のゲスト井坂洋子さんにつづいて、今日の河野まりえさん。監督は内心、鈴木カメラマンに来てもらって二人のすてきな女性を撮りたかったのではないでしょうか。
萩野さん、ごめんなさい! 
それにしても「女性」に終始した第2回目のトークでした。

宣伝スタッフ クーちゃん
写真撮影 松島史秋
posted by tough mama at 13:11| Comment(0) | イベントレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。