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2012年08月08日

アップリンク上映レポート

アップリンク上映レポート

暑い暑い2012年の8月、『わたしたちの夏』はあちこちで上映されています。
8月4日の仙台につづいて、「8月6日広島」のこの日は、アップリンクでの特集「映画/千夜、一夜」の1本として上映されました。この日の宮岡秀行さんの作品『夏の花』(2008年)との併映です。今回の特集は、映画作家でありスタジオ・マラパルテの主宰者である宮岡さんの企画によるものです。

上映後のトークは、宮岡さんと福間監督、そして同じ日に上映された『谷中暮色』(2009年)の監督である舩橋淳さんと3人で行なわれました。いろいろな議論がでましたが、三者をつなぐ話題としてレポートしてみました。

まず、宮岡さんは『夏の花』と『わたしたちの夏』の共通点について、原民喜の小説『夏の花』を引用していることだけれども、この小説は構造が奇妙で複雑であることを指摘しました。それを受けて福間監督は、「原民喜は、原爆体験以前に悲劇をかかえた存在であり、そこにおいてこそ彼の文学は20世紀の人間の運命につながる」と話しました。

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一方、舩橋監督の『谷中暮色』と『わたしたちの夏』に共通するのは、フィクションとドキュメントの要素が合わさっているということ。舩橋監督は10年間暮らしたニューヨークから戻って、谷中に暮らしはじめて『谷中暮色』を作ったわけですが、それを撮りながら幸田露伴の『五重塔』にまで作品の世界が広がっていった経緯について語りました。福間監督も、従来のドキュメンタリーとフィクションの区別を越える映像への意欲を語り、議論はさらに展開していきました。

さて、舩橋監督の新作は、今もなお故郷に帰れず避難生活をつづけている福島県双葉町の人々の日々を描いたドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』です。10月13日からオーディトリウムにて公開になります。
福間監督の新作『あるいは佐々木ユキ A Fairy Tale』は、完成したばかり。公開はまだ決まっていませんが、今年の冬あたりにはきっと。
いままで表現の「内容」とされてきたものとは違うものをさぐっている二人の監督。大いに期待したいですね。
宮岡さん、舩橋さん、そしてアップリンクの藤井さん、どうもありがとうございました。

宣伝スタッフ 民ちゃん

posted by tough mama at 09:23| Comment(0) | イベントレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

仙台上映レポート

仙台上映レポート

2012年8月4日、「わたしたちの夏」が仙台にて上映されました。暑いけれど青空のきれいな夏の日でした。 場所は仙台市内、青葉城近くにあるギャラリー・ターンアラウンド。現代アートギャラリーです。
上映後、監督自身による詩の朗読・映画に出演されている千石先生との対談もあるということで、暑い中たくさんのお客さまに来ていただきました。ギャラリーというアート空間での上映は珍しく、新鮮な驚きに満ちた上映会となりました。

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少し狭い空間の中で、電車の音・俳優さんの台詞・音楽・水の音などが映画館にはないリアリティーと迫力を持って聞こえました。
真っ白な壁面に投影された映像は監督自身が言われたように、色彩が美しく(特に緑!)映し出され、ギャラリーの白い壁面には、福間監督の詩やその断片が印刷された黒い文字で、まるで浮き立っているかのように貼られています。かつて美術学校でも教鞭をとられていた千石先生は、「まるでコンセプチャルアートの会場にいるみたいですね」とおっしゃっていました!

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上映会のあとは福間監督自身による詩の朗読があり、肉声を伴う言葉たちは生きもののようにギャラリー空間にこだましていました。
その後、映画のなかで大学の先生役として出演されている千石英世先生と福間監督の夢の対談へとつづきました。司会は仙台で俳句を中心に活動している関根かなさんです。

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千石先生と福間監督は大学院時代からのご友人で旧知の仲。
お互い少し気恥ずかしそうにされているお二人の素敵なお話が聞けました。
「僕は福間さんに言われたとおりにしただけでしたが、出来上がりを観ると『こんなことになっていたのか!』と思いましたね」
と映画における編集の重要性を感じた、ということを話されました。
福間監督は「千石先生の授業シーンはいつもの授業そのままを撮りました。先生の姪っ子・まり子役の松本さんと千石先生は別々に撮っているので、撮影では会っていないのです」と、映画制作プロセスのマジックを語り、いくつかの制作エピソードを聞けてびっくりしたり、なるほど、というふうに納得したりで、会場のお客さんからは笑いや拍手が起こりました。
お二人が共通して言われたのが映画のなかで主要なトーンとなっている、色彩としての「緑」の重要性でした。そして「女性」の役割り。女性の強さだけではなく、腹をくくった覚悟や、現実を直視する毅然としたまなざしを「サキ」の眼が語っている、といった話が聞けました。

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監督の次回作「あるいは佐々木ユキ」にも出演される千石先生の「役者」としての今後の活躍も期待されます。福間監督と千石先生との篤い友情がお互いのクリエイティブな活動にどれほど影響し合ったのかが窺える、とても貴重な対談となりました。

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わたしたちの夏仙台上映実行委員会 
宣伝スタッフ:今村・安部
写真撮影:安部



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2012年08月01日

仙台上映会

8月4日(土) 仙台上映会

盛夏の8月は、初めての東北、仙台から上映が始まります!

昨年12月アップリンクでの上映に、わざわざ仙台から観に来てくださった、ギャラリーTURNAROUNDの関本欣哉さんが、今年夏ぜひ仙台で上映したいと申し出てくださって実現する企画です。
TURNAROUNDは、現代美術だけでなく音楽・映画・文学・建築など、ジャンルを越えて仙台でのアートの先端をになうギャラリー。カフェHANGAROUNDも併設しているとのこと。
すてきな空間で、『わたしたちの夏』と福間健二のポエトリーリーディングと千石先生とのトークの、すてきな時間。どうぞお楽しみください!

当日は、ギャラリーに福間健二の詩の展示もしてくださるそうです!
盛りだくさんのスペシャル企画。土曜日の夕方からです。
仙台の方のみならず、近隣の皆さまもぜひ足をお運びください!


『わたしたちの夏』仙台上映&朗読&トーク
2012年8月4日(土) 17:00〜
出演/福間健二・千石英世

ギャラリーTURNAROUND
 仙台市青葉区大手町 6-22 久光ビル1F
 tel&fax 022-398-6413
  info@turn-around.jp
前売り1000円 当日1200円
予約は電話かメールにて。

http://turn-around.jp/sb/log/eid227.html





 
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