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2011年10月07日

福間健二の作品10

Togetterより

【幸福・完全版】福間健二tweet詩 fukuma10o

自分もジューシーコロッケロールを歩きながら食べたいです。
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2011年10月05日

東中野上映レポート 20

トークゲスト 小川武さん

今日のゲストは、『わたしたちの夏』のスタッフでもあり、近年では『マイ・バック・ページ』などでもご活躍の、録音・整音技師の小川武さんです。
福間監督は、「現場での音録りがうまくいかず、編集の秦さんから、これは整音をちゃんとやらなきゃいけないと言われて、小川さんを紹介してもらったんだよね」と、小川さんとの仕事のきっかけから話しはじめます。「で、実際小川さんと会ってみたら、最近の日本映画は、きちんと〈世界の音〉が録れていないというところで意見が一致しちゃった」。それを聞いた小川さんは、「僕の師匠は久保田幸雄という人で、その人からそこにある音を活かすことが当たり前なんだということを学びました。だから、録音の仕事は雑音を排除してとにかく台詞をとるということに傾きがちだけど、僕はいろんな状況をひっくるめて映画の音なんだと思ってるんです」。

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監督から最初に画をみたときの感想をたずねられた小川さんは、音が入る前の『わたしたちの夏』の状態を率直にこう語ります。「最初にいただいたときは、もう、どうしようと思った。とにかく雑音が凄い。蝉の声、風の音、録音機器自体のノイズ……これはえらい仕事引き受けちゃったかなと(笑)。でも、最初からきちんとシナリオがあって、設計図に添って音を入れていくのではなくて、自分で監督や映画の意図を読み解いていく作業からはじまったことは、おもしろい経験でした」。
福間監督は、録音技師としての小川さんの批評眼が映画に介入したところが、非常にいい影響を生んだと語ります。「小川さんは、僕がやりたいと思うことをはじめから、ダメですよ、と言うんじゃなくてそれを活かして意見を言ってくれた。たとえば、冒頭の千景のショットに戦争の音を入れたいと言ったときもそうだった」。小川さんは、「冒頭から戦争の音が入るというのはいいと思ったんです。ただ、それが続きすぎると、それが作品全体のテーマであるように思われて、作品の魅力を限定してしまうと思った。監督の意見をひとつひとつ聞きながら、こうしたらその意図が伝わるんじゃないですか、というかたちで提案をしていく」とご自身の仕事のスタンスをはっきりと示されます。監督は、小川さんの音を聞いて、冒頭のメイン・タイトル『わたしたちの夏』を赤から白に変えたというエピソードを紹介しました。

福間監督は、小川さんとの仕事を通じて得た、映画の音についての感触を次のように語っていきます。「ゴダールは、サイレント映画は夢の世界だといっているけども、確かに音のない状態というのは、ある意味ではファンタジックな状態なんだよね。それが音が入ることで現実になっていく」。それに対し、小川さんもまた福間監督との仕事を通じて感じたことを返答します。「『わたしたちの夏』を見ると、何度見ても自由だなあ、と思う。映画表現の自由さを感じる。映像にない音をつけるということはむずかしいけど、それがこの映画にはなじむんですよね。すこしも浮かない。それが映画表現としてちゃんと成り立ってしまう。楽しんでやらせてもらいました」。

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福間監督が「自分でも不思議に思うのは台詞にそれほど執着してなかったのに、台詞がちゃんと聴こえる映画になったということなんだよね」と語りかけると、小川さんからは鋭い指摘が返ってきます。「それは監督が詩人であるということもあるけど、この映画の登場人物はやっぱり台詞だけをしゃべってるんじゃなくて、詩をしゃべってる。そうすると観客はやっぱり言葉に集中するようになるから台詞がきちんと聴こえるんだと思いますよ」。

福間監督は最後に、「小川さんには感謝の気持ちでいっぱい。皆さんもこれから録音・小川武のクレジットのある映画に注目してください」と観客席に語りかけました。
優れた録音技師であるというだけでなく、優れた批評眼の持ち主でもある小川武さんの魅力が、普段はあまり映画の裏からの仕事を知る機会のない人々にも開かれたトークショーでした。小川さんの次のお仕事はポスト・プロダクションに入った谷口正晃監督の最新作『シグナル』だということです。公開が待ち遠しいですね。

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宣伝スタッフ 河野まりえ
写真撮影 松島史秋



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2011年10月02日

東中野上映レポート 19

トークゲスト 松江哲明さん

とうとう10月に入りました。ポレポレ東中野での公開も残すところあと1週間です。後半戦にはいってから若手映画監督のゲストが続きましたが、それも今日でおしまい。そんなしめのゲストにふさわしい方にきてもらいました。映画監督、松江哲明さんです!
『童貞。をプロデュース』『あんにょん由美香』『ライブテープ』と、近年の作品を並べるだけで、松江監督がいまの若手監督たちの中心のひとりであることがよくわかります。そんな松江監督×福間監督の気になるおしゃべり対決の行く先は……なんと電車遅延により、福間監督トーク開始時刻に到着できず! そんなわけで、いつも笑顔がすてきな宣伝のcontrail加瀬さんに、急遽代役をお願いすることに。福間監督、今日はアクア東中野(監督お気に入りの東中野のお風呂やさん)じゃなかったんですねえ……。

話の切り出しは、「この映画を松江監督にみてもらったときに、『いまの映画』と強く感じたと言われました」という加瀬さんの言葉から始まりました。
「公開前にサンプルをもらっていて、みなきゃな、と旅先でも持ち歩いていたのですが、なんとなくDVDでみるのではもったいない気がしていて、映画館に直接みにきたんです。そのときすごく気持ちがよかった。僕は、ビデオで撮影してもフィルムで撮影しても同じようになることに対して少し違和感があるんです。ビデオのよさでもある、軽さ、コントロールしない感じをだしてほしい」。
「前作『岡山の娘』も好きな作品ですが、そのときより作品のクオリティがあがっていますよね。スタッフとの仕事の進め方が変わったのかなあ、と感じました。監督はワクだけつくって、それをカメラの鈴木さん、編集の秦さん、音響の小川さん、スタッフ、それぞれが自分の『わたしたちの夏』をつくっている。そういう意味でも、『わたしたち』なんだな、と」。
「自分も現場ではモニタはみなくて、カメラマンに考えてほしいと思っています。スタッフそれぞれが自分で動いてほしい。ビデオはやり直しができるので、いろんな可能性が試せる。作ったものをスタッフがこわし、またつくりあげる。その過程も福間監督は楽しんでいる。そういう贅沢な現場だったんだろうなと感じました」。
映画少年・松江監督の話は、映画をつくるうれしさ、わくわくが伝わってきます。

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実は松江監督、きょう、福間監督にいいたかったことがあるそうです。
「この作品、エッチな映画ですよね」。
おっと、大胆発言!
「『岡山の娘』のとき、自分がちょうど『童貞。』を撮影したころに近かったので、童貞目線ですね、なんて恥ずかしくもいったのですが、それとは違った点で、エッチな映画だなあと」。
うーん、福間監督の返しが聞きたい!
「予告篇で、庄平が『きみたちは美人だ』の詩を読むシーンを使われていますけど、映画をみる前は、女性に美人というのはちょっと失礼じゃないかなと思ったりしたのです。でもみた後は、『美人』の意味が変わった。この映画はいろんな人をみつめていて、それぞれが、人として美しいんだ、と最後に聞こえてきました」。

さらに松江監督、自身の新作『トーキョードリフター』(東京国際映画祭先行上映、12/10一般公開)と『わたしたちの夏』の近さをあげながら、映画をやりたいこれからの人に、この言葉を知ってほしい、と、「手のなかにある条件を最大限に活かすという以外のことは考えない方がいい」という福間監督の言葉をパンフから引用されました。
「『映画』的によくするのではなく、自分たちがいいと思う映画をまず撮る。新作も、ピンが甘くなっているところもあるけれど、いま、そこをみつめているのなら、そういう映画づくりがあってもいいんじゃないかな、と思うんです。インディペンデント映画ってそういうものだし、自分はそういう映画が好きですね」。
加瀬さんも、「それらしくまとまっているんではなく、挑戦している作品がいいですよね」と同意。そうそう、そうなんです! 福間監督にもこの場にいてほしかったなあ……。

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そんな気持ちが届いたのか、トーク終了間近の最後の最後で、福間監督まさかの登場! なんとギリギリ間に合ったのです。びっくりするくらいの、これぞ映画的展開。
壇上にあがった福間監督、松江監督とトークの最後に交わしあった言葉は、「監督をしている自分がいちばんたのしい!」。
今日のトークは実現しませんでしたが、映画少年たちの気持ちはやっぱりつながっているんですね。次回に期待大!

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宣伝スタッフ ぶーやん
写真撮影 松島史秋


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