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2011年09月15日

東中野上映レポート 12

ミニライブ 鈴木常吉さん

9月14日(水)。今夜のイベントは「われらが常さん」のミニライブです! 
映画の上映が終わって、常さんが舞台に上がって準備していても、お客様の誰ひとりとして帰ろうとしません。

アンプをつないで、マイクを調整して、あれ?! 常さんがポケットから取り出したのは、缶酎ハイ! パキッ、ぐびり。
「30年、40年前のことはおぼえてるけど、去年のことは忘れてるよな……」
まるで去年の撮影のことなど忘れてしまったよ、と言わんばかりに、常さんのミニライブは飄々と始まりました。

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アコーディオンの音がポレポレの場内にひびきわたります。うん、今日の常さん、すごくいい! 常さんの声は、どんどん熱を帯びてきて……ぐびり。アコーディオンをギターに持ちかえて、3曲目は「疫病の神」(『ぜいご』所収)。
 
 微風に漂う/羊の白い綿毛/気がつけばここは森の中/疫病の神に祈る

「映画の歌も、いちおう歌わなきゃいけないんだろ……」
常さんは、だれに言うでもなくつぶやいて、「アヒル」(『望郷』所収)を歌いはじめます。
この曲は、『わたしたちの夏』のなかで、友人の家に居候している庄平をサキが訪ねて、「そういえば千景さんに会ったよ」と告げたところにかかる曲です。
 
 酒も飲まないで/朝がやって来た/鍵の壊れた部屋から/君は出かけて行った

かつて三人で暮らした生活が壊れ、千景が出ていったときのことを、庄平とサキの心象風景として表現しているかのような、せつない詩とメロディは胸を突きます。

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そして、映画のエンディングにかかる「ウィスキー・ブルース」。もうお馴染みになっている人も多いことでしょう。
この奥深い詩を、常さんは、朗々とかつ腹にしみいる声で歌います。

 目が覚めたというのに
 まだ夜なのか
 それでは もう一杯

 真夜中
 台所
 冷蔵庫の灯りと音と

 頭がほぐれてきた
 膝が笑う
 踵は夜空に浮かぶ

 明日の朝は
 珈琲をのもう
 散歩にも出かけよう

 ウィスキー ウィスキー
 ウィスキーを飲もう
 ウィスキーをもう一杯

なんだか、ウィスキーをひっかけたくなってきましたね!

「歌は楽器持って歌ってりゃいいんだから、ラクだよな」
常さんはそう言いながら、もう1曲。
09年にヒットしたテレビドラマ『深夜食堂』で、オープニング曲として使われ大きな話題を呼んだ「思ひ出」。アルバム『ぜいご』に収められているこの曲は、10月から再開される『深夜食堂』シーズン2でも再び流れるとのこと。楽しみです。

6曲も聴かせてもらった今日の鈴木常吉ミニライブ。常さんの、その人生を物語るような詩と魂をゆさぶる声は、「庄平」人気と相まって、確実に常さんファンを新たに生み出したことでしょう。
受付で販売されたアルバム『望郷』は、飛ぶように売れていきました。
われらが常さん、ほんとうにありがとうございました。

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常さんのブログ http://www007.upp.so-net.ne.jp/tunekichi/
myspace   http://www.myspace.com/tunekichi

宣伝スタッフ クーちゃん
写真撮影 酒井豪

 
posted by tough mama at 14:04| Comment(0) | イベントレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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