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2011年07月24日

オールナイト開催!

『わたしたちの夏』公開記念
触発オールナイト!
福間健二を『わたしたちの夏』へと向かわせた作品群


『岡山の娘』で、映画史のここまでへの覚悟ができた。さあ、次だ。ゴダールの、有無を言わせぬOKの幅。小林政広の、持てるものすべてを活かす集中力。小沼雄一・港岳彦の、女性へのオマージュとあがないの歌。その先を歩くのだという声がきこえた。                        福間健二


2011年9月3日(土)
23:15開場/23:30開映(6:21終了予定)
福間健二による各作品解説あり。


『岡山の娘』 2008年/HD/92分
監督・脚本:福間健二 撮影:大西一光
出演:西脇裕美、家ノ上美春、石原ユキオ
日本の地方都市岡山の、ひとりの娘の夢と現実、ひと夏の経験。彼女と彼女をとりまく人々の物語。だれもが立つ地面に詩をひきよせる、いままでになかった語り方の映画。『急にたどりついてしまう』(95)以来13年ぶりの監督作品。
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『アワーミュージック』 2004年/35ミリ/80分
監督・脚本・出演:ジャン=リュック・ゴダール 撮影:ジュリアン・ハーシュ
出演:ナード・デュー
民族紛争に傷ついた歴史の街サラエヴォを訪れたゴダールと、彼の講義を聴きに来た一人の少女とのつかの間の交感を描く「煉獄編」を中心に、前後に「地獄編」と「天国編」を加えた3つのパートで構成。各国から作家や芸術家が多数登場し、多様な言語が音楽のように響きあう。
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『愛の予感』 2007年/35ミリ/102分
監督・脚本・出演:小林政広 撮影:西久保弘一 
出演:渡辺真起子
14歳の少女が、同級生の少女を刺殺。その事件の被害者の父と加害者の母との、その後の再生の物語を綴るドラマ。
小林政広監督自らが主演したこの作品は、日本人監督として37年ぶりに、ロカルノ国際映画祭金豹賞(グランプリ)を受賞した。出演者は二人だけ。セリフのほとんどない二人の無表情な顔が鮮烈に残る。
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『結び目』 2010年/HD/91分
監督:小沼雄一 脚本:港岳彦 撮影:早坂伸 音楽:宇波拓
出演:赤澤ムック、川本淳市
現在が過去とたたかい、女が男とたたかう。従来のポルノ的作品に浸透する自然主義的なものに決別を告げる痛快作。赤澤ムック演じるヒロインは、結びなおされた「結び目」を再び解いてトラウマの物語の先へと生き抜く。ニコンD90のムービー機能を活用。
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料金:整理番号付き前売券/2200円 劇場窓口・チケットぴあにて発売中(Pコード558-237)
当日券/2500円(前売券完売の場合当日券の販売はありません)
会場:ポレポレ東中野   http://www.mmjp.or.jp/pole2/ TEL 03-3371-0088
posted by tough mama at 13:14| Comment(1) | オールナイト開催 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『わたしたちの夏』への言葉

正直、ラスト30分の凄さには圧倒された。映像と音を獲得し血肉となった映画は人間と同じように生々しい。福間健二の最高傑作。いや、福間さんはまだまだ映画を作っていくことだろう。でもこれを越えるのは相当難しい。福間さん、今まで映画を作り続けてきて本当に良かったね。
瀬々敬久(映画監督)



女の汗も男の涙も、この世の言葉もあの世の光も、揺れる葉もペットボトルの水も、すべてが等価な夏……わたしたちの夏。福間健二の新作はそんな「夏の映画」であり、そんな「わたしたちの映画」だ。世界を見つめるように、見つめるべきだろう。そして、聴くべきだろう。すべてただ等しくあるものたちの氾濫を。
安藤尋(映画監督)



白い服を着た女の人がフェンスにもたれてるシーンで、ドキッとした。死の匂いがしたのだ。怖かった。怖くて、ドキドキしながら映画に引き込まれた。死者と生者が平然と戯れているさまに、ワクワクした。
いまおかしんじ(映画監督)



監督にとって最も身近にいる人たちと最も身近な場所で撮られた作品。だけれどもこの新作には、個人映画の域を遥かに超越した懐の広さが現前している。『わたしの夏』ではなく『わたしたちの夏』。ヒロインが二人だから「わたしたち」なのではなく、作品の孕む全人類的切実さゆえの「わたしたち」の映画。監督・福間健二の新境地を見た思いだ。
暉峻創三(映画評論家)



一通りの経験、何色かの恋愛。一人の休日の過ごし方も上手になって、なにも期待してないけど絶望もしていない。その気になれば掴める幸せもあるけれど、流れにまかせて来し方行く末を思う。そんなアラフォーのヒロインをしなやかに体現する吉野晶が素晴らしい。急にたどりついてしまう、ほがらかで、ふくよかな、涙を隠さなくてもいいところ。渇いた喉と心を一口の水が潤すように、「きみたちは美人だ」と監督が言っている。
山アはな(シネマルナティックを守る会)



エンディングロールに捲かれながらひとつふたつ、声が聴こえた。劇中に朗読され皮膚に刺さる「きみたちは美人だ」という声を捩り、言葉というものであることへ果敢な文字の大きさと小ささが影として重なり、ひとつにみえた。そこに体温があり、かつて形があり、もういちど歩くことのなかったひとりや、あなたのために手を触れて伝える声を、聴いたのだろう。地の芯が熱くなる。
藤原安紀子(詩人)



福間健二の映画に出てくる人間は男女を問はず全員ニートだ。それは是非もなくいいものだ。彼らの輪の中にいると、ふと、違うことを考えていたり、何かを発見したりする。街灯やお祖母ちゃん家の庭やディラン・トマスの詩集に心を奪われて、気が付くとプールや教室や公園で、彼らの傍らに突っ立っていたくなる。                      
鎮西尚一(映画監督)



『岡山の娘』のみづきちゃんもそうでしたが、『わたしたちの夏』も、女性たちのたくさんの表情が豊かで印象に残っています。監督の、女性の中にあるものをみつめるやさしさ、愛なのかな? ラストのふたりのシーン、あたたかいきもちになって見終えました。そう、映画の中に温度やにおい、そういう生きてるよー!ってもの(死んでいくものも含めて)を感じました。わたしは感覚的なものの方が入ってきやすいので、この映画、大好きです。
木下ことり(主婦)



これは動く油絵だ! 中平卓馬の『なぜ植物図鑑か』を彷彿させる。コマの前後に織りなす映画的人間模様などは、シナリオに書くほど無意味であろう。千景の裸は美術館の中を走るキッチュなオブジェ。 サキの瞳、庄平の涙はチューブからハミ出た絵の具。 音楽・撮影・編集の三位一体の映像は近年観たことがない。日本にもゴダールがいたとは……。
杉村重郎(アニメプロダクション勤務)



女と女が、男の死によって相交わる物語に生の重みが込められていた。福間健二監督が作り出す、夢とうつつの狭間には、世界が生きるに足りる場所であることを、証明しているような安らぎと美しさがある。
小谷忠典(映画監督)



心の渇きを満たすために声をかけ続けてもほとんど返答はなく、永遠の片思いだ。奪われ続けた者たちが取り戻そうとするのは儚い幻。あれは確かにあったという感覚。誰も取り返すことの出来ない夏を、この映画は死人と横たわって回想している。
小野さやか(映画監督)
posted by tough mama at 13:05| Comment(1) | 『わたしたちの夏』への言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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