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2011年06月01日

キャストプロフィール

吉野晶(よしの・あきら)=佐藤千景
1969年、埼玉県生まれ。国立音楽大学卒業後、ワークショップなどで演技を学ぶ。98年、瀬々敬久『汚れた女〈マリア〉』でデビュー。実話をベースにした瀬々ワールドで、バラバラ死体事件の犯人である人妻役を好演した。主な出演作に、NHKドラマ『幻のペンフレンド2001』『Deep Love アユの物語』、鈴木卓爾『パルコフィクション』(02)、廣木隆一『きみの友だち』(08)などがある。
今回は、短い準備期間のなかで福間監督と打ち合わせを重ねて、役作りを工夫。アラフォー世代のヒロインのカッコよさと不安を見事に演じきった。2011年1月に撮影された福間監督の次回作『あるいは佐々木ユキ』にも出演している。
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小原早織(こはら・さおり)=立花サキ
1989年、福岡県生まれ。小学校卒業まで福岡を転々とし、その後大阪に6年間、そして首都大学東京入学を期に東京へ。小学生のころから〈役者になること〉を夢見る。06年、NHKの朝の連続ドラマに出演。大学では「表象」を専攻。演劇の勉強と、サークル「final flash」でのダンス中心の生活を送る。現在、フランスに留学中。猫とウミウシを愛し、趣味はダンスと昼寝とスキューバダイビング。
2010年、福間監督の授業「映像論」を受講。その前に話をする機会があり、監督はそのときから自分の作品に出てもらいたいと思っていた。今回が初めての長編映画出演。次回作『あるいは佐々木ユキ』では主役を演じている。
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鈴木常吉(すずき・つねきち)=立花庄平
80年代にバンド「セメントミキサーズ」にヴォーカル/ギターで参加。89年、伝説のバンドオーディション番組TBS「イカ天」に出場して3週勝ち抜き、注目を集める。「セメントミキサーズ」は90年にアルバム『笑う身体』でメジャーデビュー。その音楽性が高い評価を得たが、アルバム1枚を残して解散。91年、バンド「つれれこ社中」にヴォーカル/アコーディオンで参加。そのアルバム『雲』は、ビートたけし、高田渡、早川義夫、忌野清志郎らに絶賛された。2000年、「つれれこ社中」活動中止。06年、初ソロ作『ぜいご』をリリースする。そのなかの「思ひ出」が、09年、TBS放映のテレビドラマ『深夜食堂』でオープニング曲として使われ、大きな話題を呼んだ。
2010年、セカンド・ソロアルバム『望郷』をリリース。そこから、「アヒル」と「ウィスキー・ブルース」が、『わたしたちの夏』の挿入歌とエンディングテーマとして使われている。
映画出演作に、山ア幹夫『PU プ』(94)、坪川拓史『美式天然』(05)、鎌田千賀子『女子女子over8 月照の歌』(08)などがある。
福間監督は、常さんの文学青年+パンクぶりに感動して、ライヴを追いかけ、『岡山の娘』を見てもらい、次に撮るときは出演するという約束をとりつけていた。
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スタッフプロフィール

鈴木一博(すずき・かずひろ)=撮影
1961年、山梨県生まれ。学生時代に神代辰巳監督などの映画に惹かれる。自主映画作品でカメラマンとして活躍。その後、国映、獅子プロなどの作品で経験をつみ、古厩智之『この窓は君のもの』(95)で商業映画デビュー。とくに、瀬々敬久『汚れた女〈マリア〉』(98、吉野晶主演)、塩田明彦『どこまでもいこう』(99)、安藤尋『blue』(03)、いまおかしんじ『たまもの』(04)といった作品で注目を集める。廣木隆一『ヴァイブレータ』(03)などで毎日映画コンクールの撮影賞受賞。手がけた作品は、ほかに、ケラリーノ・サンドロヴィッチ『1980』(03)、大谷健太郎『NANA』(05)、廣木隆一『やわらかい生活』『M』(06)、安藤尋『僕は妹に恋をする』(07)、市川準『あしたの私のつくり方』(07)、田中誠『うた魂』(08)、いまおかしんじ『イサク』(09)、鎮西尚一『スリップ』(09)、佐藤寿保『名前のない女たち』(10)など。深作健太『僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.』が9月に公開される。
今回の仕事は、35ミリ一眼レフ・デジタルカメラのムービー機能による映像を活かした「映画のいま」を追求した。また、ヒロイン千景の作品となるスティールも撮った。


秦岳志(はた・たけし)=編集
1973年、東京都生まれ。94年より株式会社BOX OFFICEにてテレビ番組、映画予告編、イベント映像制作を担当。95年、福間健二『急にたどりついてしまう』にスティールほかで参加。99年にはフリーランスとなり、ドキュメンタリー映画の編集をはじめ、映画予告篇、舞台映像、各種ビデオパッケージ、TV番組などの演出をおこなう。また、93年より劇団解体社にも参加。技術監督・映像担当となり、さらに同劇団の数々の国際ツアーをプロデュース。
編集を手がけた主な作品に、佐藤真『花子』(01)、ジャン・ユンカーマン『チョムスキー9.11 Power and Terror』(02)、佐藤真『阿賀の記憶』(04)、小林茂『わたしの季節』(04)、佐藤真『OUT OF PLACE』(05)、小林茂『チョコラ!』(08、アソシエイト・プロデューサーも)、土井敏邦『沈黙を破る』(08)『届かぬ声』三部作(09)、Andre VItchek『Tumaini』(10)などがある。
劇映画の編集は、今回が初めて。ドキュメンタリーの要素を大胆に入れた、いままでになかった映画作品のかたちをもとめる福間監督とともに、粘りづよく作業をつづけた。


小川武(おがわ・たけし)=音響設計
1963年、兵庫県生まれ。84年に2時間ドラマの録音助手としてデビュー。東陽一『化身』(86)で出会った録音技師久保田幸雄に師事。東陽一『橋のない川』(92)、熊井啓『千利休 本覚坊遺文』(89)『深い河』(95)『日本の黒い夏 冤罪』(01)、黒木和雄『スリ』(00)『父と暮らせば』(04)などの作品に参加。録音技師デビューは、斎藤久志『フレンチドレッシング』(98)。その後、熊井啓『海は見ていた』(02)、山下敦弘『松ヶ根乱射事件』『天然コケッコー』(07)、橋口亮輔『ぐるりのこと。』(08)、ミシェル・ゴンドリー『TOKYO!〈インテリア・デザイン〉』(08)、谷口正晃『時をかける少女』(10)などの作品を担当。最新作は、山下敦弘『マイ・バック・ページ』。
今回は、仕上げの段階からの参加であるが、追加録音を重ねて、この世界の全体を立体的にとらえる音を追求した。
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福間健二プロフィール

福間健二(ふくま・けんじ)

1949年、新潟県生まれ。都立大学在学中に16ミリ作品『青春伝説序論』を高間賢治の撮影で監督する。同時に詩を書きはじめ、現代イギリス詩の研究者としての道を歩みながら、詩と映画への情熱を燃やしつづけた。89年、詩と映画をメインとする雑誌「ジライヤ」を創刊。このころから詩が大きな注目をあびるようになり、映画批評と翻訳でも活躍する。首都大学東京教授。
95年、劇場映画第一作『急にたどりついてしまう』を発表。08年には『岡山の娘』を発表し、若い世代の映画作家・批評家たちから熱い支持を受ける。詩論集に『詩は生きている』(05)。詩集に『きみたちは美人だ』(92)、『旧世界』(94)、現代詩文庫版『福間健二詩集』(99)、『秋の理由』(00)、『侵入し、通過してゆく』(05)など。映画関係の本として、『石井輝男映画魂』(92)、『大ヤクザ映画読本』(93、山ア幹夫との共編著)、『ピンク・ヌーヴェルヴァーグ』(96)など。『わたしたちの夏』の公開と同時期に新詩集『青い家』が出る。
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福間健二のエッセイ1

わたしたちの仕事

 
 1995年、最初の劇場映画『急にたどりついてしまう』をつくったころ、ぼくは女優志望の吉野晶と出会った。いつかぼくの映画に出てもらいたいなあ、と話していたが、そのチャンスがなかなか来なかった。
 2007年、前作『岡山の娘』の企画がもちあがったとき、最初は鈴木一博の撮影で、吉野晶にも大きな役で出てもらうつもりだったが、実現しなかった。吉野晶は、ヒロインの母親の遺影で、写真だけの出演となった。
 2010年7月、鈴木一博とキャノンEOS 5D MARKUのムービー機能を使って作品をつくろうという話になり、一気に企画がすすんだ。
 吉野晶主演。まず、これが決まった。吉野晶を撮る。ついにそれが実現する。宿題だらけの人生で、ひとつ大事な夢をとりかえしたという気がした。
 あとは、順番がはっきりしないけど、首都大学東京の教室で出会った小原早織と、ライヴに何度も行ってファンになっていた歌手の鈴木常吉に出演依頼。かつての教え子で『急にたどりついてしまう』にも参加していた編集の秦岳志にも声をかけた。
 親友のアメリカ文学者千石英世が、首都大学東京に非常勤で教えに来ていた。初めから魂胆をもって、その授業を「見学」した。予想を上まわるおもしろさだった。彼に出てもらい、その授業を作品のなかで再現しようと思った。
 もともと、首都大学東京には、撮りたい場所がたくさんあった。
 主要キャストが決まり、大学の授業を入れることにしたというあたりで、作品の大枠が見えてきた。8月に撮るということから「夏」という主題も浮かんできた。外国人に対して日本人の「わたしたち」、死者に対して生きている者の「わたしたち」、そしてひとりだけで生きているわけじゃない「わたしたち」。そういうことを思って、『わたしたちの夏』というタイトルにたどりついた。
 ただ超低予算だからというわけでなく、自分のまわりにある、いいなあと思っているものは、遠慮なく使わせてもらうというやり方。それしかないと決めていた。
 まず、首都大学東京(学長室)とぼくの属する人文社会系表象言語論分野の協力をとりつけ、学生、同僚、友人たちから協力者をつのっていった。
 脚本づくりには、雨宮史崇と西野方子をはじめ、学生スタッフがアイディアを出してくれた。どうなるかわからない未定の部分をたくさん残した脚本である。
 撮影は、驚きの連続だったというべきか。まず、カメラと彼自身が一体化するような鈴木カメラマンの集中力に感動した。そして、出演者たちは、吉野晶も、小原早織も、鈴木常吉も、カメラの前に立つと、ふだんつきあっているのとはちがう面がどんどん見えてきた。そうなのか。そうなるのか。そういう感じで撮影していった。
 そして、秦岳志との、ドキュメンタリーの秀作を手がけてきた彼とでなければできなかったにちがいない編集作業。1月に次の作品『あるいは佐々木ユキ』の撮影をやったということもあるが、あせらずに、いいかたちが徐々に姿をあらわしてくるのを待った。
 世界は、3・11以後という時間に入っていた。そのころから小川武さんに加わってもらって、音の組み立てを最初からやりなおした。そこで、ぼくは、耳をすましながら見つめるのが監督の仕事なのだと、大発見でもしたように興奮して学びなおした。
 生きていること。その大切さ。作品の全体がそれを確かめようとしている。
 そういう、ぼくひとりだけではない「わたしたち」の思いのつまった作品になったと信じている。
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ストーリー

わたしたちの夏


ヒロインは、東京の郊外に住むアラフォー世代の千景(吉野晶)。自然雑貨の店で働きながら、写真を撮っている。2009年の夏、千景の働く店に、かつて一緒に暮した庄平(鈴木常吉)の娘サキ(小原早織)が現われる。千景は庄平とも再会し、ふたたび親しくなるが、大学生のサキはそれを納得しない。友人の家に居候していた庄平は、千景のところに引っ越してくる。サキのことを気にしながらも、つかの間の幸福を感じる千景。しかし、庄平には危険な影が迫っていた。その一年後、別々の人生を生きる千景とサキに「わたしたちの夏」が訪れる……。

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